バイオリンとギターは、どちらも弦楽器で似ているので、バイオリンが弾けるとギターもわりとすぐに弾けそうに思ったのですが、実際には簡単ではなかったです。
逆に、ギターが弾ける人がバイオリンを弾こうと思う場合にも、同じように難しいと感じると思います。
どちらが難しいか
ギターとバイオリンのどちらが難しいかと言われると、楽器の構え方が難しく、音程も取りづらいバイオリンかと思いますが、ギターは6本の弦組み合わせて伴奏とメロディーを同時に奏でられるのでその複雑さからギターも難しく感じられます。
どちらも奥が深く、美しい音楽を奏でられるようになるまでにたくさんの練習が必要なので、どちらも難しいです。
一方で、難しすぎると思っていたけれど、始めてみると、意外と自分でもできそうだと感じるかもしれません。
少しずつできるようになることを楽しめれば、ギターもバイオリンも初心者の頃から楽しく習得できます。
バイオリンの方が難しいところ
【バイオリンのほうが難しいところ】
・楽器の値段が高そうで始めるのをためらいがち
・楽器の構え方
・音程を正確に取る
・ビブラート
・弓の使い方
・独学だとコツが分かりにくい
【楽器の構え方】
バイオリンを肩とあごの間に挟んで、弓を使ってきれいな音を出すのは、慣れないうちは難しいと思います。
動画を見たり鏡を見ながら独学でできる人もいるかもしれませんが、先生に習った方が具体的なコツが分かりやすいと思います。
【音程】
音程を取るのも、慣れてくると音程が合っているときの響きがきれいなので、自然と微調整して音を合わせていけるようになるのですが、フレットがないので指の間隔や音の響きという感覚を鍛える必要があるので、バイオリンを苦手に感じてしまうかもしれません。
しばらく弾かないと、感覚が鈍くなって、音がピタッと合わなったりもします。再び練習して感覚を取り戻す必要があります。
日々の練習によって、フレットがなくても正確な音程を取れるようになります。
【高価なイメージ】
また、バイオリンという楽器は高価だというイメージがあり、始めるのをためらいがちです。楽器の値段の幅が広いですが、お手頃価格のバイオリンや電子バイオリンもあるので、予算に合わせて練習することもできます。
ギターにも高級ギターがありますが、最初に練習する段階では、ギターもバイオリンも超高級なものでなくても十分に練習できます。
ギターの方が難しいところ
【ギターの方が難しいところ】
・左手の指が痛くなる
・指が届かない
・右手のピッキング
・和音の組み合わせが複雑
【指使いが難しい、指が痛い】
指が届かなかったり、指先が痛くなるので、ギターが難しく感じます。バイオリン経験者は、ウクレレやギタレレのほうが楽器の大きさが似ています。手が小さめの人は、ミニギターなど小ぶりなギターを選ぶという方法もあります。
また、6本の弦のうち、どこを押さえてどこをピッキングしたら良いのか、ややこしく感じるかもしれません。
ギターを始めてから、自由に出したい音が出せるようになるまでには、たくさん練習が必要です。
練習を続けると、指先は痛くなくなり、指も広げられるようになって自然と指がとどくようになります。
【弦の本数が多くて複雑】
ギターは、和音を鳴らしたり、メロディーを単音で弾いたり、伴奏とメロディーを同時に弾いたり、さまざまなスタイルで演奏できる楽器です。
ポップス、クラシック、ジャズ、ブルース、ロック、などいろいろなジャンルの曲にもギターは対応できます。
シンプルに演奏すると早い時期から曲を弾くことができますし、メロディーと伴奏を同時に弾いてより厚みのある曲を弾けるような技術を目指すこともできます。
【右手のタッチ】
右手で弦を弾くときの強さ、どの指を使うか、弦に触れる角度などによって、音の雰囲気が変わります。
右手のピッキングをコントロールする技術は奥が深いです。
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ギターとバイオリンの両方を練習してみた感想
【思い通りに指が動かない期間が一番大変】
どちらも、出したい音が出せるようになるまで難しいと思いました。
しばらくの期間は、ドはどこだっけ?とか、隣の弦の音を出してしまったとか、指が届かないとか、思い通りにいかないことが多いです。
この歯がゆい期間に、難しいと感じて楽器の練習をやめてしまう人が多いと思います。
そこを乗り越えて、ある程度正しい音程で曲を弾けるようになってからも、音の表現をつけていくのに技術が必要で、きっと飽きることはないでしょう。
プロ級の上手さになるには才能も必要かもしれませんが、練習を続ければほとんどの人はそれなりに楽しく弾けるようになると思います。
出したい音を出せるようになるまでが、とくに思い通りに指が動かない最初の1ヶ月を乗り越えられれば、さらに練習を続けやすくなると思います。
【どちらを弾きたいか】
楽器の習得には時間がかかるので、ギターにしてもバイオリンにしても、ぜひとも弾けるようになりたいという思いの強いほうの楽器が続けやすいような気がします。
簡単な曲であれば、バイオリンもギターも早い段階からそれなりに曲を練習して弾けるようになっていきます。
難しい曲、速い曲などをカッコよく弾こうと思うと、ギターもバイオリンも難しいです。
最初の頃はバイオリンが楽しく、今でもまだまだもっと上手に弾けるようになりたいと思っていますが、最近はギターの良さにも気がついて、バイオリンよりもギターでは低い音が出せたり、伴奏とメロディーを一人で弾けたり、歌や楽器と合わせて伴奏ができたり、指で弾いて出す音にビブラートをかけたり、ゆったり雰囲気を出せたりニュアンスが出せたりできる楽器なので、ギターが面白くなってきました。
まとめ
ギターとバイオリンはどちらも美しく演奏するまでにたくさん練習する必要があるので、どちらの方が難しいかは言い切れないです。
楽器の入手のしやすさや、弾ける人の多さを考えると、ギターの方が始めやすいと思います。
どちらも素晴らしい楽器なので、興味のある楽器に挑戦してみてほしいと思います。
また、ギターとバイオリンの両方を弾いてみるのもいいと思います。
両方弾いてみたいとき、同時に始めるよりも、最初の基本的な音の出し方がわかるまでは、どちらか一方を集中的に学んで、基礎ができてからもう一方の楽器に挑戦するほうがおすすめです。
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