しばらくの間、エクストラライトゲージの弦(スチール弦の中で1番細いタイプ)で練習していましたが、今回の弦交換でアコースティックギター用のナイロン弦を張ってみました。
以前からナイロン弦でも練習してみたいと思っていて、クラシックギターを用意しようかと迷っていたのですが、すでに持っているギターにナイロン弦を張ることもできることに気がついたので、試してみることにしました。
アコースティックギター用に、ボールエンドになっているものを選ぶと、アコースティックギターの通常のスチール弦と同じ方法で弦交換することができます。
実際にナイロン弦を張って弾いてみたら、音色が変わり、また左手の指を押さえる感触がやさしくなって、押さえやすくなりました。
アコースティックギター用のナイロン弦とは
アコースティックギターにナイロン弦を張る場合、ボールエンドになっているアコースティックギター用のナイロン弦を選ぶと使いやすいです。
一般的なアコースティックギターにはスチール弦が使われているので、ナイロン弦の種類は少ないですが、価格はスチール弦とほとんど変わらなかったです。
ナイロン弦なのでやわらかく、弦交換で指に刺さったりしにくいですし、余った弦を切るとき硬くないので、弦交換しやすかったです。
低音弦3本には金属が巻き付けられていますがこれもナイロン弦の一種で、すべて金属でできているスチール弦とは違っていて、全体的にやわらかいです。高音弦の3本はは透明なナイロン弦です。これが通常のギターナイロン弦のセットです。
今回は、ERNIE BALLのボールエンドのナイロン弦にしました。
外パッケージを空けると、一本ずつ紙袋に入っていました。
ナイロン弦の交換したてはチューニングが合いにくい
ナイロンという素材はよく伸びるので、弦を張ってからしばらくはチューニングしたあと少しずつ音程が下がっていきます。
しょっちゅうチューニングを合わせる必要がありますが、チューニングが合うと良い音がします。
高音弦のナイロン弦は、見た目では錆びませんがしばらく使っていくと劣化していくので、新しい弦のほうが音の響きが良いです。
1週間ほどすると、弦の伸びが落ち着いてチューニングが安定してきます。
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触った感じがやわらかい
ナイロン弦に交換して、弦を押さえる左指がスチール弦よりも痛くないので押さえやすくなりました。
クラシックギターの曲を弾くとき、スチール弦でも弾けないことはないですが、ナイロン弦のほうが指にやさしくて、長い時間弾きやすくなりました。
ナイロン弦のほうが素材がしなやかなので、ビブラートなどの表現もつけやすいと思います。
また、指を移動させるときのキュッという音が、ナイロン弦では抑えることができ、演奏のニュアンスも優しい感じになります。ナイロン弦でも低音弦では、キュッという音が出ることもありますが、スチール弦よりはキュッとなりにくいです。
音量が控えめ
ナイロン弦のほうが、金属のようなキーンと響く感じはないので、音の響き方がマイルドで、自宅練習の騒音対策には良いと思います。
スチール弦の音がキラキラした感じや、ズーンと低音が響く感じなどの良さもあるので、曲の雰囲気に合わせて、スチール弦とナイロン弦のギターの使い分けができると思います。
ナイロン弦でも、しっかり響かせることができますが、同じ強さで弾いた時の音量はナイロン弦のほうが小さいです。
近隣への配慮で音量を小さくしたい時には、ナイロン弦でも思いっきり弾くと音量は大きいので、タッチで調節したり、窓を閉めて練習するなどして、控えめな音量にできると良いと思います。
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指板の幅(ナット幅)
アコースティックギターのほうが、クラシックギターより指板の幅が狭いので、左手の指が届きやすくて押さえやすいと思いました。
また、慣れているアコースティックギターで弾くので、これまでと押さえる指の距離感覚が同じなので、弾きやすいです。
複雑な指の動きをするには、クラシックギターのように指板の幅が広いほうが押さえやすいこともあるようなので、本物のクラシックギターを使うほうが良いこともあると思います。
アコースティックギターの指板幅42-44mm、クラシックギターの指板幅48-52mmが目安です。
ギタレレは、小さいですが指板幅が48mmあり、クラシックギターに近い造りです。ナイロン弦の右手のタッチの練習に、ギタレレも役立つと思います。
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クラシックギターとの音質の違い
ギターそれぞれ個性があるので、ナイロン弦を張ったアコースティックギターの音とクラシックギターの音色は違うと思いました。
リトルマーチンにナイロン弦を張った音色も気に入っています。
1、2ヶ月弾いてみて、慣れてきました。
アコースティックギターのナットの溝にナイロンが入るか
ナットの溝をけずることなく、そのままナイロン弦を張ることができています。弦が横にずれることもないですし、音程に問題はないです。
ネックの反りは大丈夫か
ナイロン弦のほうが張力が弱いので、ネックの反りが出てしまうのでは、という心配もあったのですが、今のところ問題ないです。
ナイロン弦のほうが弦の張力が弱いので、押さえやすいです。
最初は、あまりに張力がやわらかくて、これで大丈夫かな、と思いましたが、慣れたら弾きやすいです。
音量は小さくなりますが、太いスチール弦のときよりも弾きやすいです。指の力が弱い初心者の頃はナイロン弦で練習すると始めやすいかもと思いました。
ただ、リトルマーチンを購入して、いきなりナイロン弦に交換するのは、アコースティックギターらしく弾けないと抵抗を感じるかもしれないので、エクストラライトゲージなどの細いスチール弦にするだけでも、かなり押さえやすくなります。
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弦の種類による弾きやすさと音色の違い
ミディアム、エクストラライト、ナイロン弦と3種類の弦で弾いてみて、ナイロン弦が1番押さえやすくて弾きやすかったです。
音の迫力は、最初に張ってあったミディアムゲージ弦1番良かったです。
エクストラライトゲージは、その中間です。
私はナイロン弦の響きも気に入ったので、弾きやすさと音質や音量の好みに合わせて弦の種類を選ぶと良いと思います。
まとめ
アコースティックギターにナイロン弦を張ると、指にやさしく、ソロギターやクラシックギターの練習をしやすくなると思いました。
クラシックギターを購入するか迷うとき、まずは持っているギターをナイロン弦に交換することで、ナイロン弦の感触や弾き方に慣れることもできます。
もちろん、クラシックギターなどのナイロン弦のギターを新たに購入しても良いと思います。
音量も控えめになるので、自宅練習するのに向いていると思いました。
ナイロン弦の響きも心地よく、しばらくこのナイロン弦で練習しようと思っています。
チューニングをまめにする必要があることと、スチール弦のときより張力が弱くなるのでネックの反りがでないかよく見るようにすることに気をつければ、快適に使えると思います。
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