ギターとバイオリンはどちらも弦楽器で似ているところがありますが、違った音の響きがします。
音量、音域、音の伸び、和音、音色などに違いがあります。
それぞれの楽器の特性を活かして、楽しめると思います。
音量の違い
普通に弾くと、バイオリンの方が大きな音量が出ます。
ギターからも、意外と大きな音が出ますが、基本的にバイオリンの音の方が大きいです。
また、バイオリンの方が高い音が出せるので、高音が響いて目立ちやすいということもあると思います。
ホールなどで演奏する場合、マイクを使わないのであれば、バイオリンのほうが客席まで音が届きやすいと思います。
クラシックギターやアコースティックギターの場合、無理に力を入れて音を出そうとするよりも、必要に応じてマイクで音を大きくしたほうが良いかもしれません。
一般家庭のリビングなどで楽しむには、ギターの方が音量がちょうど良いと思います。
バイオリンでもギターでも、小さな音から大きな音まで、ある程度は弾き方で音量が変わります。
音域
ギターのほうが、低音が出ます。一方、バイオリンのほうが高音が出ます。
ギターは低音が出るので、ベース音や伴奏の役割をすることができます。メロディーも弾くことができ、一人で伴奏とメロディーの両方できる素晴らしい楽器です。
一方で、メロディーを美しく歌うように演奏するのはバイオリンのほうが向いています。
バイオリンは、どちらかというとピアノやギターなどの低音が出る楽器に伴奏してもらって弾くことが多いです。
ギターは、落ち着いた音色から、情熱的な音楽まで、幅広い音楽を表現できます。
音の伸び
バイオリンのほうが音が伸びます。
弓で弾くので、伸ばす音をだんだん大きくすることもできます。
ギターでは、弦を弾いて音を出すので、最初が一番大きな音で、だんだん小さくなっていきます。
ギターでも、弦を揺らすことで、ビブラートをかけることができ、ニュアンスを表現できます。
和音
ギターには、弦が6本あってバイオリンよりもたくさんの音を同時に鳴らすことができるので、和音を出しやすいです。
バイオリンでも、最大4つの弦を同時に鳴らすことができますが、美しい和音の響きを表現するまでの技術の習得はギターよりも難しいです。
バイオリンにはフレットがないので、ぴったりと音程を合わせて美しい和音を出すことができる一方で、コツが分かっていないときれいな響きになりません。
ギターの方が、フレットがあるので、和音の音を作りやすいです。ただし、チューニングをしっかり合わせないと、正しい位置で押さえても音が合いません。
和音、アルペジオ(分散和音)は、ギターで得意な演奏スタイルです。
バイオリンで和音、重音を駆使した曲は、同じようにギターでも和音や重音を表現できると思います。
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音色
バイオリンもギターも、良い音がしますが、楽器の種類が違うので、同じ曲でも印象がかわります。
どちらも、よく響くと倍音が出て、豊かな音色になります。
ギターもバイオリンも、倍音や共鳴する響きが心地よいところが魅力です。
バイオリンのほうが伸びやかで歌い上げるような印象、ギターのほうが軽やかでリズミカルな印象を受けることが多いと思います。
どちらも、弾き方によって、いろいろな表現ができる可能性の大きな楽器です。
まとめ
ギターを弾くようになってから、ギターの響きや、表現できる曲が多いことなど、ギターの良さをますます実感してきています。
どこで、何人でどんな楽器と合わせるか、どんな曲を弾くかによって、それぞれの特徴を生かして演奏を楽しめるといいですね。
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