大人になってからでも音感は鍛えられる

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大人になってから新しい楽器を練習しようか迷う理由のひとつに、子どもの頃から始めないと音感が身につかないし、難しそう、と思うかもしれませんね。

音楽の才能は、人それぞれですが、音の違いを聞き分ける能力、音感は、大人になってからでもある程度鍛えることはできると思っています。

ギターを始めたての頃、とくに低音で何の音が出ているのかよく分からなくなっていましたが、少しずつ聞き分けることができるようになってきました。

また、チューニングが合っていないことに以前よりも気がつくようになってきたと感じています。チューニングがしやすくなってきました。

絶対音感と相対音感の違い

絶対音感は、ドの音がド、レの音がレと判別できるような種類の音感。

相対音感は、ドとミが3度の違い、ドとソが5度の違いであるなど、基準となる音と比べての位置関係が分かる音感です。

どちらの音感も、それなりにある人が多く、音感があるかないかというはっきりしたものというより、どのくらい精度が高いかという違いで議論されている気がします。

鼻歌にしても、歌にしても、ものすごく音痴と言われたことがなければ、それなりの音感があると思いますし、音楽を聴いて心地よいと感じられる人も、音感があると思います。

カラオケなどで、キーを変えて歌っていける人は相対音感があり、キーを変えると混乱しがちな人は絶対音感が強めなイメージです。

ギターでは、一般的に、相対音感が大切だと言われています。絶対音感はあるに越したことはないと思います。

ギターで音感が必要な場面

ギターで音感が必要な場面

・ 練習前のチューニング
・ チューニングがずれたことに気がつく
・ 出したい音と出ている音の違いに気がつく
・ 音が外れたことに気がつく
・ コード練習で和音の違いを聞き分ける

チューニングするときや、演奏中にチューニングのずれに気が付いて直したりするのに、音感が役立ちます。

また、練習しているときに、間違ったフレットを押さえて違う音が出ていることに気が付けます。

コードを覚えるときにも、音感が役立ちます。

音感を鍛える方法

音感を鍛える方法

・ チューニングを合わせてから練習する
・ 音や和音を何度も聞いて、響きの違いを覚える
・ 音を出すとき、聞くとき、何の音か確かめる
・ コードやスケールの練習をする
・ いろいろな音楽を聴く
・ 自分のイメージ(鼻歌の音)と実際の音程の差を補正するため、正確な音程(チューニングを合わせた楽器、CDや動画、カラオケなど)と一緒に歌ってみる

チューニングを合わせてから練習すると、正確な音程を覚えることができます。

正確なチューニングで音程が合っていると、音の響き方が良いので、チューニングがずれてきた時に響き方の違いに気が付きやすくなります。

音感を鍛えるには、いろんな音楽を聴いたり、練習するときに音の名前と音が一致するようによく聴きながら弾いて覚えることが大切だと思います。

また、弦を押さえている位置や、曲の流れ、音階や和音などの知識が加わると音が予測しやすいです。

単に、聞こえてくる音だけでなく、自分で弾いているなら指を押さえている位置、コード(和音)の音の特徴、メロディーの流れなどから音を予測することも大切なスキルです。

目からの情報、手の位置という体の感覚、音階などの知識、これまでに音を聞いてきた経験によって、音感はさらに補強されていきます。

音感で鍛えるべきなのは、耳だけでないというということです。

そして、自分の音感、感覚と実際の音との差を縮めるには、歌ってみたり鼻歌などが良いと思います。

プロの弾く曲は上手だと分かるけれど、実際に正確な音程を自分で出せないという場合、鼻歌などで音を出してみて、イメージと実際のすり合わせ作業をするのがおすすめです。

弾き語りなどは、良い方法だと思います。

まとめ

音感という感覚的なものは、才能のあるなしでひとまとめにせず、筋力や、器用さ、記憶力などのように、大人になってからも鍛えられるものだと思います。

また、耳だけでなく、音楽を聴いたり練習したりしていく過程で得た知識や経験によっても音感は良くなります。

しばらく楽器を弾いていないと、音感は鈍くなりますし、練習すると音感が研ぎ澄まされていきます。

大人になってからでも、どんな人でも、ギターはもっと上手になれると思います。

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ギターでいろんな曲を弾けるようになりたくて、2023年11月よりギター練習を再開しました。1980年代生まれです。バイオリン経験があります。ギターを弾くのに必要なことや学んだことなどをサイトに載せていきます。

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