ギターを始めてから早めのうちに、楽譜を見なくても弾ける曲やフレーズを持てると、楽しく練習を続けやすくなると思います。
基礎練習のほかに、暗譜して弾ける曲があると、練習の合間に弾いてリフレッシュできますし、誰かに聞いてもらうときのための準備になります。
誰かに聞いてもらうときに使える
「ギターを練習してるよ」と友達に言うと、「何か弾いてみて」「聞かせて」などと言われることがあります。
始めはあまりレパートリーもなく、上手く弾けないものですが、一曲やちょっとしたフレーズだけでも弾けると、誰かに聞いてもらう場面でとても使えます。
友人たちが話のついでに聞いてくれる時間は、おそらくほんの数分なことが多いです。
ほんの数分の間に、「いい感じ」と思ってもらえたらそれで十分だと思います。
逆に、たどたどしく長時間弾き続けると、よほど音楽好きか親切な人でなければ、もう2度と聞いてくれないかもしれません。
短くてもよく練習してある1曲を弾くほうが、下手なのにたくさん弾くよりも、褒めてもらえやすいので、練習するモチベーションも上がります。
表現力を磨ける
一曲を通して弾けるようになってからも、曲の表現をつけていくことで、一段と上達します。
新しい曲を弾くときは、譜読みをすることに集中するので、表現をつけることまで気を配れないことが多いです。
すでに暗譜した曲のほうが、指づかい、強弱、リズム、間合い、ビブラートやスラーをつけて丁寧に弾く練習をしやすいです。
同じ曲を弾きながら、表現力を鍛えることができ、習得できるとほかの曲でも使えるようになります。
どんな曲を選ぶか
初級〜中級くらいの曲を選ぶのがおすすめです。
クラシック曲であれば、「ラグリマ」や「愛のロマンス(禁じられた遊び)」などがあります。
愛のロマンスは、序盤は弾きやすく、後半は難しいです。少しずつ時間をかけて一曲通して弾けるようにすると、ギターのテクニックを身につけていくことができると思います。
練習している本に出てくる曲、好きなアーティストの曲などでも良いと思います。
気に入った曲だと、練習を続けやすいです。
まずは一曲覚えるのが目標ですが、一曲にこだわらず何曲かレパートリーを作っていくのも良いと思います。
難しすぎる曲だと途中で挫折するかもしれないので、そのときは取り組む曲を変えたりして柔軟に対応するのがおすすめです。
手が慣れないうちに、難しいセーハや限界まで指を伸ばしたりする練習ばかりだと、手を傷めたりすることになってしまいます。
最初は弾きやすくて気に入った曲にするか、難しいけれどワクワクする曲を練習しようと思ったら時間をかけて少しずつ練習するのが良いと思います。
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合わせて基礎練習もしよう
音階練習などは、手の筋力、柔軟性をつけるのにも役立ちます。
また、指板上の音の位置関係を覚えるのにも役立ちます。
地味に思える基礎練習でも、続けていくと曲を弾いてみたときに、以前よりも弾きやすくなったと感じます。
曲の練習だけするよりも、基礎練習をしたほうが上達が早くなることもあります。
まとめ
ギターを始めたばかりの時に難しかった曲が、だんだんと弾けるようになっていくと、上達したことを実感できます。
同じ曲でも、表現をつけれるようになってくると、ずっとレパートリー曲として持っていられます。
譜読みして新しい曲ばかり練習していると、ときどき慣れた曲も弾きたくなるので、暗譜している曲があると便利です。
何か弾いてみて欲しいというリクエストにも応えられるので、その時のためにもお気に入りの曲を作っておくと重宝します。
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