カルカッシ25のエチュードのNo.11は、2つのメロディーのかけ合いのような構成になっています。
和音はほとんど出てこないのですが、メロディーを歌うように弾き込むことが大切です。
また、高音のメロディーと低音のメロディーが入れ替わるところで、前の音が終わって休符になっているので、余分な音を消す「ミュート」というテクニックを使うと、すっきりとして、それぞれのメロディーが際立つように演奏できます。
ミュートするためには、弦を軽く触って響きを止めるという動作が必要になります。
メロディーを弾きながら、出さない音のためのミュートする動きをさりげなく入れることが、難しかったです。
NO.11は、ミュートを自然に入れる練習になると思います。
カルカッシ25のエチュードNo.11を弾いてみました
【2025年9月23日録音】
難しかったところ
前のメロディーが終わったら、ミュートして音の余韻を残さないようにするところが難しかったです。
最初のうちは、ミュートを全くせずに、全部の音をそのまま響かせていましたが、そうすると音が混じりすぎて次のメロディーの印象が薄くなってしまいます。
ミュートに慣れないと、ミュートをする動作をする間に弾いているメロディーのタイミングがずれてしまうので、ミュートするタイミングや、弦への触り方にコツが要ります。
また、メロディーが入れ替わるタイミングで、音が離れていると、音が取りにくいところがありました。
ミュートの仕方
このエチュードNo11の場合、ミュートがとくに必要なのは低音弦です。高音弦のほうが、位置的に右手を少し下げることでミュートしやすいですが、低音弦はミュートでさわりづらいですし、低音の響きは大きく聞こえて目立ちます。
低音弦のミュートは、ミュートするタイミングを決めておくことにしました。
次のメロディーが入るタイミングで、ミュートする弦も同時にさわることにしました。
最初は、音を止めようと思って弦に触ったあと指を離していましたが、そのままその弦に親指を乗せたままにしておくと、次にまた低音弦を弾きやすくなるので、次の音を弾く準備を兼ねて親指を乗せておくという感じでミュートすることにしました。
響かせない弦の上に指を乗せて待機することで、適度なミュートと、スムーズな低音弦の音出しができると思います。
響きすぎるときにはミュートして、余分な響きを消すことができるのが、ギターならではの手法だと思います。
思い切って音を大きく出しても、音が響きすぎるならミュートして音を止めることができるので、音をコントロールしやすくなり、すっきりさせたりメリハリのある演奏ができます。
音を響かせる、大きな音を出すことだけでなく、音が響くのを止めることも、聞き心地の良い演奏につながるので、ミュートが上手になると演奏の幅が広がると思います。
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まとめ
カルカッシ25のエチュードのNo.11は、ミュートの仕方を考えるのに、ちょうど良い曲だと思いました。
ミュートができるようになると、レベルアップにつながります。
これ以前の曲でも、休符があったりして伸ばす必要のない音などをミュートすることで、さらに上級者の演奏になると思います。
まだいろいろと弾き方で直すべきことがありますが、次の曲の練習に入ろうと思います。
【カルカッシ25のエチュードの楽譜】
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